更新日:2026年10月14日
この記事では、Googleアナリティクス(GA4)の登録から測定タグの設置、データが取れているかの確認、日々の数字の見方までを解説します。設定は大きく4つのステップで、すでにGoogleアカウントがあれば短時間で完了します。GA4は「誰が・どこから来て・何をしたか」をイベント単位で記録する無料ツールで、昔のユニバーサルアナリティクス(UA)とは用語や画面構成が変わっています。UA時代の古い情報に惑わされないよう、2026年10月時点のGA4の手順に置き換えて説明します。
Googleアナリティクスとは(GA4)
Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。サイトに何人来たか、どのページが見られたか、どこから来たか、スマホとパソコンのどちらが多いか、といった情報を数字で「見える化」してくれます。
現在のGoogleアナリティクスは「GA4」という世代の仕組みで動いています。GA4は、利用者の1つひとつの行動を「イベント」として記録するイベントベースの設計が特徴です。たとえば「ページを閲覧した」「リンクをクリックした」「資料をダウンロードした」といった行動を、それぞれイベントとして数えていきます。
以前のユニバーサルアナリティクス(UA)は、すでに終了しています。UAの標準プロパティは2023年7月1日にデータの処理を停止し、2024年7月1日にはデータが完全に削除されてアクセスできなくなりました。そのため、これからアクセス解析を始める方はGA4で設定するのが前提です。
古い解説記事に注意
ネット上には「UA-から始まるトラッキングIDを入力する」といった古い手順が今も残っています。GA4で使うのは「G-から始まる測定ID」です。用語が違うと設定に迷うので、GA4の画面名で確認しましょう。
Googleアナリティクスの設定方法
GA4の設定は、次の4ステップで進みます。順番どおりに進めれば、専門知識がなくても完了できます。
STEP1 Googleアカウントの作成
Googleアナリティクスを使うには、Googleアカウント(Gmailアドレス)が必要です。すでに持っている方はSTEP2へ進んでください。まだの方はGoogleアカウントの作成ページで、氏名・メールアドレス・パスワードを入力し、携帯電話に届く確認コードを入力すれば作成できます。
STEP2 Googleアナリティクスの登録
続いて本体の登録です。GA4では「アカウント」と「プロパティ」という2つの箱を順番に作ります。アカウントは事業者としてのまとまり、プロパティは解析したいサイト1つ分の単位だと考えると分かりやすいです。
- 管理画面の「管理」から「作成」→「アカウント」を選び、アカウント名(会社名やサービス名など)を入力します。
- 続けて「管理」→「作成」→「プロパティ」を選び、プロパティ名・レポートのタイムゾーン・通貨を設定します。日本国内のサイトならタイムゾーンは「日本」を選びます。
- 次に、解析したいサイトとGA4をつなぐ「データストリーム」を追加します。「管理」→「データの収集と修正」→「データストリーム」→「ストリームを追加」→「ウェブ」の順に進みます。
- ウェブストリームの設定画面で、サイトのURLとストリーム名を入力して「作成して続行」を押します。ここで表示される「G-から始まる測定ID」が、あとでタグを設置するときに使う大切な番号です。
測定IDをメモしておく
測定IDはG-から始まる英数字の並びです。あとでWordPress側などに貼り付けるので、コピーして控えておきましょう。
STEP3 測定タグ(トラッキングコード)の設置
データを計測するには、サイト側に「測定タグ」を設置します。GA4の画面で「タグの実装手順を表示」を選ぶと、Google タグ(gtag.js)というコードが表示されます。これをサイト全体のHTMLファイルの<head>タグの直後に貼り付けます。手作業が難しい場合は、後述のWordPressの方法や、CMS・タグ管理ツール(GTM)で測定IDを設定する方法でもかまいません。
用語の置き換え
UAでは「トラッキングコード」「トラッキングID」と呼んでいましたが、GA4では「Google タグ」「測定ID(G-)」が正しい呼び方です。管理画面の「トラッキング情報」というメニューは廃止されています。
STEP4 データが取れているか確認
タグを設置したら、正しく計測できているか確認します。まず別のタブで計測したいサイトを開いてから、GA4の「リアルタイム」レポートを開きます。現在サイトにいる人数が0以外(自分が訪問していれば通常は1以上)で表示されていれば成功です。反映までに最大30分程度かかる場合があるので、すぐに数値が出ないときは少し待ってから確認しましょう。
WordPressでの設置方法
WordPressを使っている場合は、テーマファイルを直接編集しなくても設置できます。方法は主に2つです。
- テーマのヘッダーを編集し、
</head>の直前に測定タグを貼り付ける方法(バックアップを取ってから作業しましょう)。 - SEOプラグインなど、GA4の測定ID(G-)を入力する欄があるプラグインを使う方法。測定IDを貼るだけで設置でき、編集ミスのリスクも減ります。
プラグインは最新の対応を確認
プラグインによって設定項目の場所やGA4への対応状況は変わることがあります。お使いのプラグインの公式情報で最新の設定方法をご確認ください。
Googleアナリティクスの基本的な数字の見方
設定が終わったら、次は数字の読み方です。まずは最低限おさえておきたい基本の指標を、やさしい言葉で整理します。GA4はUAと指標の体系が変わっているため、UAの用語をそのまま当てはめないよう注意してください。
ユーザー
ユーザーは「サイトに来た人数」です。同じ人が何度来ても1人として数えます。ただしブラウザを変えると別のユーザーとして数えるなど、正確な人数ではないため目安として捉えましょう。
セッション
セッションは「サイトを訪れた1回のまとまり」です。1人が朝と夜に来れば2セッションになります。何度も訪れて増えているなら、リピーターがついている可能性があります。
ページビュー数
ページビュー数は「ページが見られた回数」です。1人が多くのページを見ているなら、関連記事や内部リンクが機能しているサインかもしれません。
滞在時間
滞在時間は、利用者がサイトやページをどのくらい見ていたかの平均です。ただし次のページに移るまでの時間で計算するため、最後のページの時間は含まれず、正確な値ではない点に注意してください。長ければ良いというものでもなく、目的に合った見せ方ができているかを考える材料にします。
離脱率と直帰率(GA4ではエンゲージメント率)
UAでは「離脱率」「直帰率」をよく使っていました。GA4では、こうした見方は「エンゲージメント率」を中心に考えるのが基本です。エンゲージメント率は、一定時間以上滞在した、複数ページを見た、何らかの操作をしたセッションの割合を示し、サイトがきちんと読まれているかの目安になります。
指標の対応は公式で確認を
UAの「直帰率」とGA4の指標がどう対応するかは、公式に細かな違いがあるため、断定はできません。詳しい定義は変わることがあるので、Googleアナリティクスの公式ヘルプで最新をご確認ください。
Googleアナリティクスの基本的な使い方
ここからは、よく使う5つの見方を紹介します。GA4のレポートは「レポート」メニューの下に、リアルタイム・ライフサイクル(集客・エンゲージメント・収益化)・ユーザーという構成で並んでいます。毎日見る必要はなく、週に1回ほどチェックするのがおすすめです。
サイト全体のアクセス数を確認
まずは全体の数字を見ます。「レポート」→「リアルタイム」や、集客・エンゲージメントの概要から、ユーザー数・セッション数・イベント数などの合計を確認できます。
期間でアクセスデータを比較
数字は期間を指定して比べると意味が出ます。右上の期間をクリックしてカレンダーから範囲を選び、さらに「比較」を使うと、前の週や前の月との違いが表示されます。良くなった点・悪くなった点を週次で追うと、改善のヒントが見つかります。
ページ別のアクセス数を調べる
どのページが見られているかを調べるには、「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開きます。ページごとの閲覧数が一覧で表示され、よく読まれているページとそうでないページが分かります。
流入元(チャネル)を確認
どこから来たかを確認するには、「レポート」→「集客」→「ユーザー獲得」を開きます。流入元は主に次の5つに分かれます。
- Organic Search(自然検索):GoogleやYahooなど検索エンジンから。
- Direct(直接):ブックマークやメール、QRコードなどから直接。
- Referral(参照元):別のサイトのリンクから。
- Paid Search(有料検索):リスティング広告などから。
- Social(ソーシャル):XやInstagramなどのSNSから。
どの流入元が多いかで、力を入れる場所が変わります。広告の効果を詳しく見たい場合は、META広告の設計・運用改善の体制づくりもあわせて検討すると効果的です。
デバイス(PC/スマホ)を確認
利用されている端末の内訳は「レポート」→「テクノロジー」→「テクノロジーの詳細」などから確認できます。スマホからの訪問が多いのに文字が小さい、ボタンが押しにくいといった場合は、表示を直すだけで成果が変わることもあります。
やっておきたい基本的な設定
設定に慣れてきたら、次の2つも済ませておきましょう。どちらも数分で完了し、その後の分析がぐっと楽になります。
Google Search Consoleとの連携
Search Consoleは、検索結果での表示回数・クリック数・クリック率・平均掲載順位が分かる無料ツールです。GA4と連携すると、検索から来た人の行動をあわせて確認できます。連携は「管理」→「サービス間のリンク設定」→「Search Console のリンク」から行います。
他のメンバーへの共有設定
チームでデータを見たいときは、権限を共有します。「管理」→「アクセス管理」→「+」→「ユーザーを追加」から、相手のGoogleアカウントを入力して権限を選びます。UAの「アカウントユーザーの管理」に当たる機能は、GA4では「アクセス管理」に変わっています。
データ保持期間も見直しておく
GA4のデータ保持期間は「2か月」または「14か月」から選べ、初期設定は2か月です。長期的に比較したい場合は、早めに14か月へ変更しておくと安心です(変更できる範囲はプランにより異なります)。
Googleアナリティクスでアクセス解析をする理由
アクセス解析をする理由は、感覚ではなく数字をもとに目標を決め、改善を繰り返せるようになるからです。
たとえばネットショップなら、「売上=訪問者数 × 購入率 × 客単価」という関係で考えると、目標の売上から逆算して必要な集客数が見えてきます。今の集客で足りているのか、購入率を上げるべきかが判断でき、次に打つ手が明確になります。うまくいっているページの共通点を数字で見つければ、その成功を別のページに広げられ、反応の悪いページは原因を推測して直せます。勘に頼らず根拠のある改善を重ねられるのが、アクセス解析の最大の価値です。
計測して終わりにせず、集めたデータを業務の改善や自動化に活かしたい場合は、データ活用・業務自動化のご相談もご利用ください。決済データとあわせて売上を分析したい方は、Square(スクエア)の導入方法の記事も参考になります。
まとめ
GA4の設定は、Googleアカウントの作成、登録とデータストリームの追加、測定タグの設置、データ確認の4ステップです。UAとは用語が変わり、測定IDは「G-」、指標の中心は「エンゲージメント率」、レポートは「リアルタイム/ライフサイクル」の構成になっています。まずは基本の指標に慣れ、週1回のチェックから始めましょう。数字を見続けることで、サイトの改善は着実に進みます。
更新版PDF|GA4設定チェックシート
設定の4ステップと確認項目を1枚にまとめました。
よくある質問
Q. GA4とユニバーサルアナリティクス(UA)は何が違うのですか?
UAはセッション中心の仕組みでしたが、GA4は行動を「イベント」として記録するイベントベースの設計です。メニューもUAの「オーディエンス/行動/集客」や「ビュー」から、GA4では「レポート」(リアルタイム/ライフサイクルなど)に変わりました。UAは2023年7月1日にデータ処理を停止、2024年7月1日にデータが完全に削除され、現在はGA4が前提です。
Q. 設定に専門知識は必要ですか?
いいえ。画面の案内に沿って入力していけば、専門知識がなくても設定できます。Googleアカウントがあれば短時間で完了します。タグの貼り付けが不安な場合は、プラグインを使った設置方法がおすすめです。
Q. 測定タグを貼ったのにデータが出ません。
まずは「リアルタイム」レポートを確認してください。反映までに最大30分程度かかることがあります。それでも数値が出ない場合は、タグが<head>の直後に入っているか、測定ID(G-)が正しいかを確認しましょう。
Q. 昔の「UA-」から始まるIDが見当たりません。
GA4で使うのは「G-」から始まる測定IDです。「UA-」は旧世代のIDで、現在のGA4では使いません。GA4の画面では「管理」→「データの収集と修正」→「データストリーム」から確認できます。
Q. 誰かにデータを見てもらうにはどうすればいいですか?
「管理」→「アクセス管理」→「+」→「ユーザーを追加」から、相手のGoogleアカウントを入力して権限を設定します。閲覧だけにしたいか、設定も変更できるようにするかを選べます。
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